1)高齢期(65~80歳)にある既婚成人(子どもをもつ人・もたない人540名)に調査を実施し、分析を行った。その結果、今のところ、中年期と同様に、子どもの有無によって幸福感に有意差はみられていない。 2)これまでの研究のうち、子どもをもたない中年期既婚女性の幸福感と就業形態に関する部分について、日本応用心理学会第86回大会にて発表され、優秀発表賞を受賞した。子どもをもたない女性では、就業形態によって幸福感に違いはあるが、世代性行動→世代性関心→幸福感という規定関係は就業形態によらず成り立つことが示された。 3)これまでの研究をまとめて、国際学会に発表する準備を進め、エントリーも行ったが、2020年度は中止となった。また、順次論文化も行い、学会誌への投稿の準備も行っている。 4)幸福感についての研究動向や研究手法についての文献収集を進めた。
|