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2018 年度 研究成果報告書

朗読による深い理解や動機づけへの影響

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04319
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育心理学
研究機関法政大学

研究代表者

福田 由紀  法政大学, 文学部, 教授 (90241190)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード朗読 / 黙読 / 理解 / 読み手の感情 / 脳血流動態反応 / 眼球運動
研究成果の概要

朗読により,読み手の気分が良くなることが知られている。その理由を検討するために,朗読に先んじて行われる黙読時と通常の黙読時において,読み手に何が起こっているかについて比較検討した。その結果,後で朗読をすると予告されただけで,私たちは通常の読み方と異なり,ポジティブな物語をより注意深く読み,深く理解し,快経験と関連のある脳部位が活性化し,気分が良くなることがわかった。これらを踏まえ,読書行動の動機づけについて検討した結果,朗読は読み手の感情の変化を通して主観的なやる気に正の影響を与えることがわかった。

自由記述の分野

教育心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果の学術的意義は次の3点である。(1)朗読を予告するといった簡便な方法で読み手自身の読み方を変え,その結果,深い理解やポジティブな感情を得られることなどの効果を示した。(2) テスト得点などだけではなく,脳科学的な観点からも朗読予告の効果を明らかにした。(3) 読書行動を促進するための一つの手段として朗読の効果を示した。これらの結果は,情報を読み飛ばしがちな通常の読み方が簡単に変えられるという点と,また,読書離れに対する1つの解決方法として社会的意義は高い。

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公開日: 2020-03-30  

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