研究課題/領域番号 |
16K04329
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
橋本 祐子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (80228428)
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研究分担者 |
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
滑田 明暢 滋賀大学, 国際センター, 特任講師 (00706674)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 公平観 / 道徳性発達 / 分配的公正 / 責任分配 |
研究実績の概要 |
子どもが「報酬」をどのように分けるのかという発達研究には膨大な蓄積があるが、「責任」の分け方に関する研究は非常に少ない。また、責任を「公平に分配する」という問題に関する子どもの理解については、発達研究のみならず、学校教育や家庭教育でも十分に取り上げられていない。そこで本研究の目的は、幼児・児童が「片付け」という責任をどう分配することが公平と考えるのかを報酬の分配場面での考えと比較し、それを縦断的に調査し、幼児期から児童期にかけての道徳性発達の一側面の様相を解明しようとするものである。さらには、このような公平観の発達の文化差を比較検討する国際共同研究を行うことである。 これまで報酬と責任の両場面における分配を分析するために4つの分配タイプ(均衡、均等、利己、利他)からなる枠組みを考案し、インタビュー調査を行ってきた。平成28年度は、縦断的研究のTime1として平成26年度にインタビュー調査を行った研究協力児を対象に、Time2(1年半後)として追跡調査を行った。平成29年度中にその成果を国際学会で発表する予定である。また、本研究のもう一つの目的である公平観の発達の文化差を比較する国際共同研究については、香港でのリサーチセミナーにおいて講演を行うと共に、海外の研究協力者との研究交流を行い、今後の研究計画を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、報酬分配と責任分配における公平観の発達に関する幼児期から児童期にかけての縦断的研究として、平成26年度にインタビュー調査をした研究協力児に、Time2として追跡調査を行い、データを収集することができた。また、研究の成果を2つの国際学会で発表し、論文を国際学会誌へ投稿中である。海外研究者と今後の共同研究に向けた研究交流と研究計画の検討を行うことができ、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、報酬と責任の分配における公平観の発達に関する幼児期から児童期にかけての縦断的研究を継続して実施し、Time3の調査を行う予定である。また、国際比較研究の本調査に向けて、海外の研究者と研究試行を行い、予備調査を国内と海外研究者がそれぞれに行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は調査を実施し、データ収集を終了したが、そのテープ起こしやデータ入力を平成29年度に行う予定に変更したため。
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次年度使用額の使用計画 |
テープ起こしやデータ入力のための人件費や謝金として使用する。
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