研究課題/領域番号 |
16K04352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松本 真理子 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (80229575)
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研究分担者 |
鈴木 健一 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (10284142)
坪井 裕子 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (40421268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 外国人児童 / ウェルビーイング / 日本語能力 / 国際比較 / 文章完成法 |
研究成果の概要 |
日本に在住する外国にルーツをもつ外国人児童を対象として、ウェルビーイングを明らかにすること、日本語能力との関連を検討することを目的とした。特に、彼ら自身の幸福感について文章完成法を用いて、国際比較研究を行うことによって、研究が皆無であった質的アプローチも試みた。 その結果、総じて外国にルーツを持ち日本に在住する外国人児童のウェルビーイングは高くないこと、現場での彼らに対する教育についてはフィンランドの学校現場との比較から課題が多いことが示された。特に日本語能力が低い児童においては、ウェルビーイングが高くないこと、また担任教師の存在が大きいことが示され現場に有効な知見を発信することができた。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国にルーツを持つ外国人児童に関するメンタルヘルスあるいはウェルビーイングに関する研究はわが国では皆無の状況であった。本研究によって、新たな知見が複数得られ、今後ますます増加するであろう外国人児童に対するウェルビーイングの視点からの支援に大きな貢献となった。 特に、日本語能力の程度が、彼らのウェルビーイングにも影響を及ぼすことが明らかになり、やはり日本語に関する教育はこの点でも重要であることが示唆された。 また学校現場では、担任教師の存在が彼らにとって重要な役割を果たしていることも示唆され、今後の教師の彼らへのかかわりにおいて大きな知見となるであろう。
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