研究分担者 |
齋藤 大輔 安田女子大学, 心理学部, 准教授 (30390701)
内海 千種 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (90463322)
相澤 直樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10335408)
牧田 潔 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (00455560)
平石 博敏 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (40643789)
|
研究実績の概要 |
2021年度には以下の成果を得た。 1.ロールシャッハ法(RIM)を対象とする神経科学的アプローチの研究の動向と,本研究グループによるこれまでの研究をまとめた総説論文が共著書の一章として公刊された。 2.今年度における本研究課題の遂行にあたって,前年度の研究打ち合わせにおいて確認したとおり,MRI装置を用いた新たな実験データの収集が困難な状況が続いているため,既存のデータを使用した新たな分析の枠組みを引き続き模索した。9月に研究打ち合わせをリモートで実施し,今後の方策について意見を交換した。 3.前年度に引き続き,研究課題にかかわる内外の資料の収集を進めた。今年度に収集できた資料として,アイトラッカーによる眼球運動測定データを分析し,ロールシャッハ法(Rorschach Performasnce Assessment System, R-PAS)における2種類の空白反応(Space Reversal, SR; Space Integration, SI)の産出において視線操作の際を検討した論文(Ales, Giromini, Bosi, et al., 2022)や,統合失調症のある患者群と対照群にロールシャッハ法を実施し,眼球運動を測定したデータをConvolutional Neural Network(CNN)を用いて分析し,鑑別の正確さを検討した研究(Skunda, et al., 2021)などが挙げられる。またコロナ禍において投影法を実施するための試みとしてオンラインによる実施が可能なロールシャッハ図版を作成し,通常の実施法により得られるデータとの差異を検討した論文(Ales, Meyer, Mihura, et al., 2022)も見られた。
|