研究成果の概要 |
身体コミュニケーションには, 自己の動きを表出する局面と他者の動きを受け入れる局面があり,同調はこれらが円滑に循環している状況である.本研究は実験やフィールドワークにより同調プロセスを収集・分析した.(1)対象に過剰に注意を向ける「心のとらわれ尺度」として3因子を抽出し,不安傾向および注意・対人スタイルとの関連性を分析した.(2) 前腕回転課題を用いて二者間の速度同調プロセスを可視化し,速度調整幅とコミュニケーション・スキルとの関連を分析した.(3) 幼稚園児の自由遊びを観察し,リズムや空間使用から同調プロセスを分析した.以上の結果から身体的コミュニケーションにおける自己調整の特質を指摘した.
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