Finn(2007)の治療的アセスメントは「クライエントが自分自身についてより深く理解し、抱えている根深い問題の解決を支援するために心理アセスメントを活用する」新しいパラダイムである。わが国での心理的支援をより充実させるために、①効果研究による臨床的有効性の検証、②グッド・プラクティスによる実践の促進、③医療・教育・司法領域など各施設の実際に合わせた手続きの最適化、④クライエントと査定者の関係性へ影響を与える社会文化的要因の検討を行った。EXPスケール(池見ら, 1986)などを用いた数量的・質的分析や複数の事例研究を重ねた。また「PFスタディによるアセスメント介入セッション」等を開発した。
|