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2017 年度 実施状況報告書

慢性めまいに対する新世代認知行動療法:無作為化比較試験による効果検証と病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K04370
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

近藤 真前  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (30625223)

研究分担者 渡辺 範雄  京都大学, 医学研究科, 准教授 (20464563)
中山 明峰  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード慢性めまい / 認知行動療法 / 前庭リハビリテーション / アクセプタンス&コミットメント・セラピー
研究実績の概要

平成29年度は、前年度までの予備的研究の結果を受けて作成・改良した治療プログラムの治療者用マニュアル、および患者向け資料を用いて、前年度に名古屋市立大学病院倫理審査委員会の承認を得た研究プロトコルに従って、予定していた無作為割り付け対照試験を開始した。平成29年4月より慢性めまい(ICD-11β版による持続性知覚性姿勢誘発めまいの診断を満たすもの)を有する20~64歳の患者の研究への組み入れを開始し、平成30年3月までに2回にわたって1回あたり6例、合計12例の無作為割付を実施した。そして、介入群には対して第3世代認知行動療法であるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy:ACT)と前庭リハビリテーション(Vestibular Rehabilitation:VR)を組み合わせた、全6回のマニュアルに基づいた治療プログラムを実施し、対照群に対してはセルフヘルプ・テキストブックによるVRを実施した。本研究のサンプルサイズは60例を予定しており、現時点で5分の1が終了した。また、平成30年4月に3回目の無作為割り付けを実施しており、順調に無作為割り付け対照試験が進行している。
また、本研究を実施しながら並行して慢性めまいに対するACTとVRを組み合わせたプログラムの治療者育成を行い、複数の介入担当者により研究を問題なく遂行できる体制を構築している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年4月より研究対象となる症例の研究への登録を開始したが、想定よりも登録のスピードがやや遅かった。そのため、名古屋地区で開催されためまいに関する複数の研究会等の機会を利用して、近隣の耳鼻科医に対して本研究に関する情報提供を行い、それにより研究参加希望者が増加し、研究への登録が順調に進むようになった。

今後の研究の推進方策

今後も、近隣の耳鼻科医に対する本研究に関する情報提供を定期的・継続的に行っていく。

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗が当初の計画よりもやや遅れているため、研究費を次年度に繰り越して研究を進めている。研究費の使用内容については当初の計画から大きな変更はない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 身体疾患領域における認知行動療法のひろがり 慢性身体疾患に対するアクセプタンス&コミットメント・セラピー2017

    • 著者名/発表者名
      近藤真前
    • 雑誌名

      認知療法研究

      巻: 10(2) ページ: 109-111

  • [学会発表] 慢性めまい治療における認知行動療法の役割2017

    • 著者名/発表者名
      近藤真前
    • 学会等名
      第58回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
  • [学会発表] 慢性めまい(持続性知覚性姿勢誘発めまい)に対する認知行動療法によるQOL変化の検討2017

    • 著者名/発表者名
      近藤真前、中山明峰、蒲谷嘉代子
    • 学会等名
      第76回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会

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公開日: 2018-12-17  

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