研究課題/領域番号 |
16K04406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
小野 久江 関西学院大学, 文学部, 教授 (40324925)
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研究分担者 |
辻井 農亜 近畿大学, 医学部, 准教授 (90460914)
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研究協力者 |
竹谷 怜子
辻本 江美
山本 亞美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 心理学的介入 / カウンセリング / ストレスコーピング / 抑うつ状態 / 若年層成人 / 自殺予防 |
研究成果の概要 |
若年成人層のストレス対応方法について、対人関係カウンセリングは論理的なストレス対応を増加させ情緒的なストレス対応を減少させることが示された。一方、通常の支持的カウンセリングはストレス対応方法を変化させなかった。抑うつ状態については、対人関係カウンセリングも通常の支持的カウンセリングも同じように抑うつ状態を改善した。抑うつ状態に対する長期的効果については、対人関係カウンセリングが優れている可能性が示された。また、自閉症スペクトラム傾向や注意欠如・多動症傾向の有無でカウンセリングへの反応性の違いが示唆された。
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自由記述の分野 |
臨床心理学 精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年成人層の抑うつ状態や自殺の背景には、ストレスに対する対応能力の未熟さが考えられている。カウンセリングなどでストレスに対する対応能力を改善させることができれば、抑うつ状態の改善や自殺予防につながると考えられる。今回の研究では、対人関係カウンセリングは論理的なストレス対応の力を向上させ、感情に流されるストレス対応を減少させ、抑うつ状態を改善させることが示された。対人カウンセリングは、非専門家でも習得が容易であり種々の相談場面で広く活用が可能と考えられるカウンセリング法であることから、今後広く若年成人の精神保健に貢献できる研究結果が得られたと考えた。
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