(1) 断眠手続き後のラットの空間記憶課題成績へのメラトニン投与の影響を調べたところ、断眠手続きの有無にかかわらず、メラトニンを投与した場合に成績低下がみられた。(2) T字型迷路を用いて援助以外の選択肢を与えたラットにおいて、課題1日目においてのみ、拘束されているラットへの接近が多く見られた。(3) 援助行動の発現と飼育環境・社会性の高低・空間課題成績との関連を検討したところ、孤立飼育された被験体のほうが援助行動に優れること、薬理的にHPA軸を抑制された被験体のほうが援助行動の発現日が遅くなること、空間学習成績にはHPA軸の薬理的操作は影響しないことが示された。
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