研究課題/領域番号 |
16K04465
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
倉本 哲男 愛知教育大学, 教育実践研究科, 教授 (30404114)
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研究分担者 |
丹藤 博文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70523380)
中野 真志 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90314062)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | EdD / Action research |
研究実績の概要 |
米・英国等を中心に国際的に発展してきたEd.D.は、我国の大学院教育においても徐々に浸透し、愛知教育大学でも静岡大学と共同教育課程制度を活用、後期3年のみの博士課程「共同教科開発学専攻」を設置している。本共同専攻は、修了者が国公私立大学の教員養成系の学士課程、修士課程、教職大学院等の大学教員として教育研究に従事できるような「大学教員の養成」を主たる目的とし、理論と実践を融合した高度な研究と教育を行い、以下のような能力の習得を目指している。1.教育事象の因果関係を把握する能力を身につけ、教科との関わりの中で学校教育が抱える諸問題に対応した研究能力を習得。2.学術的な専門的知見を教科内容として構成できる能力を身につけ、教育論、教科内容の構成原理や教育方法、教材を開発する能力を習得。3.理論と実践の検証能力を身につけ、学校教育の実践を理論化し、その理論を指導に活かす能力を習得。そこで、一年目の最大の成果は、共同研究を発表することができた。また、2016年8月にUniversity of HawaiiにてEdDプログラムの調査を実施した。特に特徴的なことは、調査対象校において、半構造化ディスカッションのためのキットを開発したことである。調査内容を一定させることで安定した質的データを収集することができた。このことから、Action researchの重要性が明らかになった。以上のような調査結果、成果発表を通して、愛知教育大学の博士課程において、指導効果を上げていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既述のようにUSAにおける調査も終了し、明確なサンプルが入手できたこと、及び、これまでの成果に鑑み、国際的な研究会で発表できたこと等から、一定程度は順調であったと判断できる。その発表、及び研究業績は次の通り。 KURAMOTO Tetsuo, TANDO Hirofumi, Ed. D and Master Programs for In-Service Teachers-Focusing on Action Research Methodology- @ THE 11TH INTERNATIONAL SYMPOSIUM 2016 TEACHER EDUCATION IN EAST ASIA, Official Conference Proceedings,pp.150-165. (China 2016) 【招待講演2017】「帝京大学・FD」Action Research からみる教職大学院の学び ‐Ed.D.博士課程との接続‐(2017) 【招待シンポ2016】 「質的心理学会・教職大学院の学びを研究する」Action Research からみる教職大学院の学び ‐Ed.D.博士課程との接続も踏まえて‐
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今後の研究の推進方策 |
2017夏にUSA調査、これを受けて10月にはアメリカ教育学会を愛知教育大学にて実施予定であり、一年目の業績を踏まえて、今後の研究的発展を予測している。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会発表を予定していたが、研究成果がその段階まで至らず、次年度へ見送った。しかし、次年度は共同研究者とともに3人でアメリカへ調査へ行く予定であり、そのカバーは十分である。
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次年度使用額の使用計画 |
9月に渡米して、シカゴのデューイスクール、ニューヨーク大学のEdDプログアム等を調査予定であり、祖の旅費を支出予定である。この調査から学会発表へつなげていく。
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