研究課題/領域番号 |
16K04479
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
白石 陽一 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (60187523)
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研究分担者 |
望月 一枝 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60431615)
山下 晃一 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (80324987)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | アクティブ・シティズンシップ / 高校教育実践 / 教育課程 / 市民 |
研究実績の概要 |
平成28年度、平成29年年度の研究成果をふまえ、白石陽一・望月一枝編書『18歳を市民にする高校教育実践 実践記録を「読む」意味』(2019年3月、大学図書出版)を刊行した。 その内容は、以下の通りである。(1)実践記録を「読む」ことをとおして高校教育実践の課題を探る(地域と高校の連携の観点かたみた地方の高校の存在意義、特別支援の観点からの学校改革、予算編成を軸にした生徒会活動の再生)、(2)アクティブな市民を育てるという観点からホームルーム活動、学校と社会のつなぎ方、(3)教育課程編成の観点から、アクティブ市民を育てる教師の条件、だれも置き去りにしない教育課程、(4)アクティブな生徒を育てる文化祭や高大地域連携の試み、(5)教育実践をグローカルな視点で概観するためにフランスのアクティブ・シティズンシップ教育の事例に学ぶ 本課題に関連した研究論文としては、研究代表者の白石陽一は、「授業形態とアクティブ・ラーニング」子安潤編書『教科の総合を教育方法・技術』(学文社、2019年9を執筆した。研究分担者の望月一枝は、「「ケア」と自治の関係を考えるー「誰も置き去りにしない社会」に向けて」『高校生活指導、教育実務センター、207号』(2018年)を執筆した。研究分担者の山下晃一は「教育実践との関係性から見た教育制度研究の方法論的課題」『教育制度学研究』25巻、2018年(日本教育制度学会)を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的であった研究成果の刊行を達成できたので、本課題研究は、ほぼ順調に進展したと言える。その刊行書籍は、白石陽一・望月一枝編書『18歳を市民にする高校教育実践 実践記録を「読む」意味』(2019年3月、大学図書出版)であり、総ページ数は22頁であるため、グローカルなアクティブシティズンシップ教育、高校の教科外活動、教育課程編成など、本研究のキーワードとなる研究テーマや実践課題について、おおむね掲載することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度に刊行した白石陽一・望月一枝編書『18歳を市民にする高校教育実践 実践記録を「読む」意味』を研究会や講習会で普及させる活動に努める。研究会などでこの書籍を活用し、高校教育実践のあり方、アクティブシティズンシップ教育のあり方について活発な議論を呼び起こることを目的とする。 なお、この活動は、平成31年4月、熊本県高校生活指導研究協議会の研究例会などですでに試行されている。平成31年5月、全国高校生活指導研究協議会・全国フォーラム(大阪)でも研究討議の題材をして活用する予定である。
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