大学のカリキュラムは一般市民のみならず大学に在籍するものであっても専門外であれば理解しづらいものであり、本研究において体系的カリキュラムに基づいて教育を行う上で必要不可欠となる構成要素を明らかにできたことは、以下3点の意味が認められる。第1に、高校生が大学を選択する際、より良い教育を受けるために確認するべき点が明確にされたといえる。第2に、特定のディシプリンに基づくのではなく学際的な学部開設が進む昨今、その新設や改廃、実際の教育の実現に当たっての注意点が明確にされた。そして第3に、大学で行われている教育の在り方について社会一般に広く知らしめ、理解を得られるようにする効果が期待できる。
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