研究課題/領域番号 |
16K04485
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
中山 博夫 目白大学, 人間学部, 教授 (80406561)
|
研究分担者 |
多田 孝志 金沢学院大学, 文学部, 教授 (50341920)
和井田 清司 武蔵大学, 人文学部, 教授 (50345542)
成田 喜一郎 東京学芸大学, 教職大学院, 研究員 (80456251)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | グローバル時代 / 教員研修プログラム / 多文化共生教育 / 地球環境教育 / 授業研究 / マレーシア / 海ごみ |
研究実績の概要 |
本科研費研究の目的は、グローバル時代に対応した教員研修プログラムを開発することである。グローバル時代とは、多文化共生かつ持続可能な社会の実現が重要な問題である。そのような状況に対応した教員研修プログラム、すなわち多文化共生教育と地球環境教育の教員研修プログラムを開発しようと考えた。 具体的には、多文化共生プログラム「マレーシアからの転校生」と地球環境プログラム「海ごみ」を開発し、小中学校の教員を対象として研修プログラムの試行を行い、参加協力してくれた教員の反応を記録を基にプログラムに磨きをかけた。「マレーシアからの転校生」では、マレーシアに関するクイズによるイメージの変換、マレーシアから学校に転校生があった場合の対応についての問題解決の協議と情報提供、学級内での問題可決役割演技、日本人学生とマレーシアの子どもたちとの交流紹介、多文化共生ランキングで構成されている。「海ごみ」は、海ごみに関するクイズによる現状認識、海ごみカードを使った海ごみの種類分け、海ごみを扱った授業実践の紹介、授業実践構想によって構成されている。 そして、完成した教員研修プログラムのモニターとして参加協力してくれた教員の意識変化を探った。「マレーシアからの転校生」では、異文化を受け入れる学級、インクルーシブな学級経営を目指したい等に意識が変化する例が多かった。「海ごみ」では、海洋環境の深刻さが認識され、授業実践に向けての意識が高まる等の例が多かった。 さらに、教員研修プログラムの試行に協力してくれた教員・完成後のプログラムのモニターとして協力してくれた教員と共に授業研究を行った。多文化共生については、教員の意識はあるものの焦点が拡散するという問題点があった。地球環境については、授業としての成果はあるが、研修プログラムと同様な内容になりがちといった問題点があった。今後の課題である。
|