イギリスにおける中等教員の近代的教職改革は、主にCollege of Preceptors(COP、1846年創設)に集結した中産階級学校の教師の手で行われた。本研究はCOP創刊のEducational Times(ET)を通覧することによってメンバー全体の意見を概観し、各主張の相対化を試みた。教育の科学という言説の登場と共に、教師養成の場に関する議論は、1870年代以降に進展した。中等教員養成の場として、COP内では、独自の専門的養成機関が提案され設立されたが成功せず、大学に設けられたトレーニング・カレッジが一般化した。特に、学位取得が難しい女性のためのカレッジが繁栄した。
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