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2019 年度 研究成果報告書

奉安殿の教育社会史的研究-学校と地域の連携に注目して-

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04514
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関九州産業大学

研究代表者

佐喜本 愛  九州産業大学, 国際文化学部, 准教授 (90552216)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード奉安殿 / 小学校 / 地域 / 戦争遺跡 / 天皇制 / 戦後史
研究成果の概要

本研究は福岡県京築地域に6つの奉安殿と1つの奉安庫が残存していることを明らかにした。この6つの小学校の奉安殿は、GHQの命令に従い小学校から「撤去」され、校外へ運び出されていた。その目的は戦没者を祀る慰霊塔として使用することだった。
これら残存奉安殿は石造りであるという共通点があり、特に注目すべきは、その一部だけではなく、台座を含めて戦前の形=原形が維持されていたことである。単に戦没者の位牌を入れる「箱」以上の意味が付与されていたと推測できる。また、この地域でも奉安殿は地域の有力者の寄附で建設されており、小学校と行政施設を隣接させた村行政計画の中心として奉安殿が位置付く事例もあった。

自由記述の分野

日本教育史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、戦前の天皇制教育の象徴として位置づけられ、GHQの指令により撤去が義務づけられた奉安殿が、福岡県京築地域に6つ残存していることを確認し、それらが戦後から戦没者の慰霊塔として使用されてきたことを明らかにした。
本研究で明らかとなった奉安殿の一つが行橋市の戦争遺跡して認定(2018年)されたように、奉安殿は地域の重要な文化財として注目されている。本研究はその意味づけに寄与するものである。

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公開日: 2021-02-19  

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