農山漁村とそこでの若者コミュニティに着目し、その現状を明らかにすることを通して地域に根ざす青年期教育の可能性を検討した。若者の地域移動(在村、離村、Uターン、移住)、家庭的背景と経済格差、ジェンダー差、地域社会の歴史的背景(社会教育・青年教育・地域づくり経験の差異)、若者コミュニティの重層性/複層性(青年団等の伝統的な集団からNPO・NGOまで)に留意し、「中央―地方」関係の再構築と「地方」の持続可能性の問題、および「子どもから大人へ」「学校から仕事へ」の若者移行期を支える社会・教育再編成の問題に迫った。報告書により研究成果を一般に提供した。
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