研究実績の概要 |
①「性の多様性」教育をめぐる首都圏および地方都市の実態調査〔研究目的1〕:首都圏として、東京都の公立中学校、および私立高校2校における「性の多様性」を含む包括的性教育の授業を観察し、授業担当教員らとともに研究協議の機会をもった。また地方都市については、岡山県の小学校、栃木県の中学校、新潟県の小学校における「性の多様性」に関する授業を観察し、授業担当教員らとともに研究協議の機会をもった。 ②諸外国におけるセクシュアリティ教育の実態調査〔研究目的2〕:フィンランドのヘルシンキ大学で開催されたGENDER STUDIES 2019 CONFERENCE ON VIOLENCEに参加し、ヘルシンキ大学のユッカ・レヘトネン氏とともに、これまでの研究をもとに「Heteronormative violations, ambivalent policy changes and possibilities for equality: Sexual and gender diversity in educational institutions in Finland and in Japan」を発表した。また、ヘルシンキのHIV予防センター、LGBT支援団体を訪問し聞き取り調査を行い、ヘルシンキで開催されたResearch and Innovation Excellence through gender equality: New pathways and challengesにも参加した。 ③性の多様性に関する教材開発・授業研究〔研究目的3〕:東京都の公立中学校および私立高校にて、校長、教員、および生徒たちの協力のもと、「性の多様 性」をテーマとした授業づくり、授業実践、実践分析を行った。それにより、教材、授業の展開について、昨年度に変更したプログラムを試行し、研究討議を 行った。
|