平成30年度の研究内容は,以下のとおりである。 1 平成29年度までに実施した全国調査の分析や補充の聞き取り調査等の実施 教育基本法第2条(教育の目標)に着目して,教育関係法令が,学校現場の教育実践に対して,規範的,理念的にどのような影響を与えているのかについて,校長を対象として実施した質問紙調査の結果等を分析するともに,補充のための聞き取り調査を実施した。 2 学会等における発表 日本義務教育学会紀要(第2号)において,全国調査の分析結果をまとめた論文である「学校の教育内容や教育実践に与える教育関係法令の影響-教育基本法第二条(教育の目標)に着目して-」(平成30年12月1日)を発表した。 研究期間全体を通じて,教育基本法は第2条の目標事項は,全体として理念としての実践に影響を与えていると認識されていること,小中学校においては道徳教育に関する目標事項において規範として影響を与えていると認識されていること,1号~5号の枠組みは教育実践上の枠組みとして受け入れられていることが示されていた。
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