研究課題
本研究は、企業における女性リーダー育成をめぐる学習課題・内容の構造解明とその教育方法について成人教育学の視点から提言を行うことを目的としている。令和１年度は、本研究の最終年度であり、研究課題①、②に関して、海外共同研究者との研究活動の総括を目指した。一つには、『Women Leadership in Japan』（米国Springer社から2020年9月に出版予定）のEditorとして、最終段階の編集を継続して行った。本研究の成果として、女性リーダー育成に関する学習課題の一つは「リーダーとしての経験を積み重ねる中でのリーダーとしての役割を遂行する動機づけの解明」であり、その課題を検討する必要性が明らかになった。そこで海外共同研究者との共著論文「A Conceptual Framework for Developing Women Social Entrepreneurs in Japan」（Advances in Developing Human Resources）を米国学術誌に投稿し、掲載された。さらに日本の女性社会起業家に対して動機付けに関するインタビュー調査（目標：20名）を開始し、現在はインタビュー調査に基づき、リーダーシップ育成課程の動機付けの特性について、調査の継続と結果の分析を行っている。研究課題③については、日本社会教育学会研究プロジェクト「ワークライフバランス時代における社会教育」の研究会やプロジェクト報告会（2019年度六月集会、研究大会）での討論等を踏まえ、企業における教育と学習活動に関する成人教育的視点に基づいた課題整理を行い、日本における女性リーダー育成方法論構築の概念的枠組みを検討することができた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)
Educational Studies in Japan: International Yearbook, Japanese Educational Research Association
巻: 14 ページ: -
Advances in Developing Human Resources, Academy of Human Resource Development
巻: 22(2) ページ: 164-175
https://doi.org/10.1177%2F1523422320907046
