研究課題/領域番号 |
16K04588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
尾崎 博美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (10528590)
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研究協力者 |
生田 久美子 田園調布学園大学, 学長
高橋 春菜 盛岡大学, 文学部, 助教
高崎 春華 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 講師
山崎 由理 ブルックリン日本語学園, 教員
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 体験と思考 / 生活を通した学習 / 社会的協働 / 学校知 / 生活知 / 学校-家庭-地域の連携 |
研究成果の概要 |
本研究は、体験と思考をつなぐ「生活を通した学習」のモデル構築を目的とし、学校と学校以外の教育エージェントの連携による「社会的協働学習実践」の調査及び分析を行った。その結果として、第一に当該の学習において学校-家庭-地域の連携を生み出す「教育エージェント」の働きが重要であること、第二に、当該の学習において、「教える-学ぶ」という営みそのものの枠組みが「生活」の観点から再提示される点、第三に、当該の学習においては「生活」概念そのものの捉え直しが必須であり、現代の教育実践において、学校と生活とを切り離した「知」や「学習」の想定そのものが限界をもつことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
教育学、教育哲学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、学校-家庭-地域の連携に基づく「社会的協働学習実践」の教育的意義・効果について、文献調査と実践調査、及び国際比較を包含した体系的研究としての意義をもつ。また、本研究は、「教育エージェント」という新たな観点から、学校知と生活知(実践知)、体験と思考とを包含した社会教育、学校教育、家庭教育を論じる上で基礎となる概念を提示した。さらに、本研究は、学校と学校以外の教育リソースとの連携がもつ効果・意義・課題を明らかにしたうえで、よりよい連環を形成するための具体的なモデルを提供した。その結果として、「生活を通した学習」を提供する教育力をもつ生活環境の在り方への示唆を提示した。
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