残念ながら沖縄県は、学力の最も低い地域として知られている。本研究の目的は、全国最下位の沖縄の小中学生(離島を含む)の学力を、生活習慣を確立させる取組(学力調査や質問紙調査の実施、講演会等によるフィードバック等)を通して、本島と離島の格差を解消することである。 小中学生の調査を通してわかったのは、本島の子どもたちは離島の子どもたちに比べ、①生活習慣が整っていること、②将来の明確な目標を持っていること、③大卒者が身近にいること、などが明らかになった。ただし一方で、④放課後や春休み等の補習が多いこと、⑤心理的な不安感が高いこと、⑥不登校傾向が高いこと、⑦学校適応感が低いことも明らかになった。
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