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2016 年度 実施状況報告書

EPA介護福祉士の介護現場における経験からの学びに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04615
研究機関高知県立大学

研究代表者

河内 康文  高知県立大学, 社会福祉学部, 講師 (20723448)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード介護人材 / EPA介護福祉士 / 経験学習 / 仕事の信念 / 生涯学習
研究実績の概要

本研究の目的は、Economic Partnership Agreement(=経済連携協定:以下、EPA)介護福祉士が他者や組織からどのような支援を受けて、「仕事の信念」をどのように変容させているのかを明らかにすることである。今後の日本の介護に関する動向は、介護人材の不足を背景に、外国人介護人材の活用が想定される。このような現状認識を踏まえ、本研究の意義は外国人介護労働者の基礎的な知見が得られるとともに、外国人介護人材への効果的な学習支援の在り方を提示できることにあると考えている。
2016年度は、本研究に関連する基礎文献を入手し、研究の動向や課題の抽出をした。その結果、EPA介護人材の入国が2008年からであるため、国家試験に合格した後のEPA介護福祉士の介護現場での実態が明らかになっていない現状を再確認した。その実態を鑑みながら、EPA介護福祉士および同じ施設の管理者、あるいは外部支援団体への個別面接調査計画について、インタビューガイドの作成など具体的な検討を行った。その内容や研究倫理については、高知県立大学研究倫理審査委員会に申請し、承認を得た。
外部支援団体への調査は、外部管理団体の実務担当者3名および日本語支援実務担当者2名に対して、EPA介護福祉士の経験学習や「仕事の信念」に対する認識や、支援の現状と課題について個別面接調査を行った。
調査結果については、データの整理と分析を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2016年度計画については、インタビューデータの質的分析をする予定であった。しかし、調査協力やおよび調査者の日程調整の関係上、調査の実施が年度末になったため、分析にまで至っていない現状にある。今後、早い時期に分析を実施していく予定である。外部支援団体への個別面接調査は、予定どおり実施できた。

今後の研究の推進方策

本研究は、EPA介護福祉士の経験学習と「仕事の信念」をEPA介護福祉士、外部支援団体、施設管理者、の視点から分析しようとするものである。外部支援団体については、データの収集ができたので、今後は調査協力者と協議をしながら得られた分析をしていく。
EPA介護福祉士と施設管理者については、2017年度前半に調査の計画とインタビューガイドの再検討を行い、後半に個別面接調査を完了するスケジュールである。研究成果は、学会で発表し、意見や指摘を受ける。それらを踏まえて、研究論文としてまとめていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2016年度の調査の際に、日程や経路変更により旅費に誤差が生じた。

次年度使用額の使用計画

残金は、2017年度の旅費に繰り入れて使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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