本研究の目的は、EPA介護福祉士が介護現場でどのような経験をしながら成長し、「仕事の信念」を変容させているのかを明らかにすることである。研究方法は、EPA介護福祉士および同じ施設で勤務する施設管理者、それぞれ8名を対象に個別面接調査を実施し、得られたデータを質的に分析した。EPA介護福祉士は、日本語の壁を経験しつつも、利用者からコミュニケーションを学ぶ対応をしていた。この経験からの学びは、EPA介護福祉士にとって利用者主体を志向する「仕事の信念」の萌芽となり、利用者にとっては役割の創出になるという関係性を導きだしていると考えられた。
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