研究課題/領域番号 |
16K04627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大島 真夫 東京理科大学, 教育支援機構, 講師 (60407749)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 大学生の就職活動 / 就職採用活動ルール / 大学就職部(キャリアセンター) / 学校から職業への移行 |
研究成果の概要 |
本研究は,大学生の就職活動スケジュール後ろ倒しの帰結について,いくつかの調査に基づき実証的に検討するものである。主たる知見は以下の通りである。1)経団連が後ろ倒しのルールを定めることで,大学生の実際の就職活動期間は短縮化した。2)しかし,当初の狙いであった大学での学習機会の確保にはつながらなかった可能性が高い。3)大学生の約半数は先輩の体験談を就職活動の際に参考にしていて,自身の活動を円滑に進める助けにしている。4)先輩の体験談等の情報をうまく活用できず活動が滞る学生に対しては,大学が適切な支援をすることが必要である。
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自由記述の分野 |
教育社会学,学校から職業への移行
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,①就職活動スケジュール後ろ倒しの帰結を学生の行動と大学の支援という2つの側面において実態を明らかにした,②市場のルールを人為的に操作すると必ずしも期待通りではない意図しない結果がもたらされることを,大学生の就職活動スケジュールという具体的な題材を元に実証した,という点にある。本研究の社会的意義は,①2021年3月卒業生以降において就職活動スケジュールに関するルールを「撤廃する」という変更を行う際にも意図しない結果がもたらされる可能性を示唆した,②今後の研究において学校から職業への間断なき移行の意義を再検討する必要性を示唆した,という点にある。
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