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2019 年度 実績報告書

格差社会におけるリスク生徒の学力・進路保障の研究-カナダの包括的支援と比較して-

研究課題

研究課題/領域番号 16K04631
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

佐藤 智美  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (80240076)

研究分担者 山村 滋  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (30212294)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードAchievement Program / レイクヘッド大学 / Pathways to Education / 進路 / 貧困 / 大学 / 低所得 / 青少年
研究実績の概要

2019年度は、11月にカナダ、ニューブランズウィック州のセイントジョンにあるPathways to Educationで聞き取り調査を行った。このPathways to Educationは2015年からTeen Resource Centre(TRC)をパートナーとして、Pathways Programを通して地域の低所得層出身の高校生に対して学習支援を実施している。このProgramには調査時点で120名が登録しており、2020年に初めての修了生が出る。またTRCの活動には平日にホームレスや生活困難な青少年にシャワー、衣類、食料などを提供することも含まれており、貧困に生きる青少年の日常生活を支えている。そのための特別な空間も設置されており、居場所となっている。その他、社会的、心理的な問題を抱える青少年に対する個人的な相談にも対応しており、地域の困難な青少年のための総合的な支援に積極的に活動している。
2020年2月には、カナダの大学における学習・進学機会の保障のための支援策や取組みについて調査を行った。注目したのはオンタリオ州のレイクヘッド大学のAchievement Programである。レイクヘッド大学はオンタリオ州の北部の人口10万ほどのサンダーベイにある。学長室直下におかれているAchievement Programは貧困層の子どもを対象とし、同大学への進学を支援している。Programへの参加登録は小学校4年生で、それ以後レイクヘッド大学入学まで支援が続く。大学は地域の教育委員会と連携し、低所得層の子どもの支援を行い、子どもがプログラムに参加して取得した単位はレイクヘッド大学入学後の1年目の授業料に変換される。
2019年度の調査結果から、地域による困難を抱えた青少年に対する総合的な支援と、地域との連携によって大学が果たすことができる役割に関して知見を得た。

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公開日: 2021-01-27  

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