研究課題/領域番号 |
16K04633
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研究機関 | 富山国際大学 |
研究代表者 |
水上 義行 富山国際大学, 子ども育成学部, 客員教授 (20555198)
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研究分担者 |
瀬戸 健 富山国際大学, 子ども育成学部, 教授(移行) (30510036)
稲寺 秀邦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (10301144)
村上 満 富山国際大学, 子ども育成学部, 教授(移行) (10555197)
大平 泰子 富山国際大学, 子ども育成学部, 准教授(移行) (00555188)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 学校組織 / 活性化 / 教員 / メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
今年度は、小学校教員を対象とした質問紙調査を実施した。対象はA市内の小学校に勤務する常勤教員1361名である。そのうち、1066名(78.3%)から回答が得られた。対象者の内訳は、女性63%、男性37%、年齢は50代が32%で最多であった。質問紙に含まれる質問項目は、年齢や性別等の基本属性のほかに、業務の負担感、仕事の量的負担とコントロール度、職場のサポート、パーソナリティ、ワーク・エンゲイジメント、精神健康度、プレゼンティーズム、組織風土である。多変量解析等の統計学的な検討については現在進めているところであり、結果の概略は次のとおりである。上司に対しては頼りになると感じており、職場風土については生き生きと能率よく働けると感じているようである。仕事に対して熱意を持って取り組んでいるものの、仕事において量的な負担を感じている人が多く、特に事務的な業務や保護者対応に対する負担感が大きいようである。 また、昨年に引き続き、富山県内の小学校65校の校長から「教員の資質・能力の向上について、心配りをされている点」「メンタルな理由で休職する教師の原因をどのようにとらえ、対策を立てているか」などについて聞き取り調査を行った。調査結果については、途中経過として「富山国際大学小学校教育研究学会」で報告した。今後、最終年度調査予定の70校と併せて分析し、教員のメンタルヘルスと学校のパフォーマンスとのかかわりを明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大規模な質問紙調査の実施が当初の予定より遅れていたが、今年度に調査を実施することができた。しかし、調査用紙の配布および回収が年度末に近い時期となり、得られたデータの解析を年度内に終えるまでには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者と密に連絡を取って打合せを行い、質問紙調査で得られたデータの解析を速やかに進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は質問紙調査による量的データの収集を実施し、アンケートのデータ入力までは終えることができた。しかし、得られたデータの統計学的な解析は終了していないので、引き続き統計学的解析を進めていく必要がある。 次年度には、質問紙調査で得られたデータの統計学的解析を実施して、関連学会等にて発表するとともに論文等の形で発表する。また、質問紙調査だけでなく、学校訪問やグループインタビューなどこれまでに本研究で得られたデータについて総合的な評価を行い、学校現場において組織の健康を達成できる職場風土や学校経営の在り方について検討を行う。学校訪問についても、引き続き実施する予定である。そのため、研究者間の打合せの実施、学校訪問のための旅費、学会参加や成果発表のための旅費その他諸費用、シンポジウム開催のための諸経費、それらに関わる物品等の購入等のために使用する。
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