研究課題/領域番号 |
16K04646
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研究機関 | 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 |
研究代表者 |
森 利枝 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構, 研究開発部, 教授 (00271578)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学生調査 / 学修成果 / 学修時間 / 国際比較 |
研究実績の概要 |
本研究は大学生の主観的学修成果および学修時間と、客観的学修成果の間に相関があるのか否かを、我が国の大学生および外国の大学生について調査し、その結果を比較検討するという国際比較研究を目指している。平成28年度には下記の通り、本研究課題の最初の3段階に相当する手続きを遂行した。 1.平成28年6月2日に、当研究課題で行う国際学生調査の前段階として、日本国内の大学生に関し、主観的学修成果および学修時間と、客観的学修成果の相関に関する約520名分の学士課程学生に対する調査の分析結果を、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された国際会議において、連携研究者同志社大学教授および千葉大学准教授と共同で発表し、主として米国のIRオフィサーとデータに基づく分析に関する意見交換を行った。この国際会議での発表は申し込み制ではなく、事前に提出するプロシーディングに基づく査読制である。 2.国際比較研究のために、国内版の学生調査票の内容を韓国語に翻訳した。その際、単純な翻訳ではなく、国内版との整合性を維持しつつもたとえば兵役の経験の有無など、質問項目に韓国の高等教育および社会状況の特徴を反映するため、海外共同研究者を交えた検討を行って比較可能性と調査の有効性を担保することに努めた。 3.海外共同研究者の所属する韓国・ソウル市内の私立大学で、韓国語版の調査票による学生調査を実施した。社会科学系の専門分野を専攻する学生を中心に、約75名の学生からの回答を得て、年度内に分析に着手した。それと共に単純集計を基に海外共同研究者と回答内容の分析を行い、平成29年度以降の調査の実施についても方針を検討した。日本の調査件数520件に相当する韓国での調査件数を確保することが課題のひとつである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初、28年度は国内調査の結果の国際会議での報告と韓国語版の調査票の作成までを企図していたが、実際には海外共同研究者の尽力により、調査の実施まで行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
29年度は当初計画通り、さらなる韓国での学生調査を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
韓国における学生調査開発に際しての事務費、運搬費、謝金が、海外共同研究者の協力により発生しなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に資料となる書籍および事務用品を購入し、海外共同研究者の使用に供する。
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