研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究は、RTによって学習者のテキストの理解が著しく改善されたことを示している(Palincsar, 2003; Nation, 2009)。RTは、外国語の読解授業においても効果が期待されているものの(Grabe, 2009)、実証研究が少ない。本研究は、これを日本の大学教養英語において応用し、その効果を検討した。 大学の教養英語は基本的に全員必修であるが、学生の学力や意欲の差が大きく、学生が意欲的に取り組むための指導法が模索されている。本研究では、RTによって大学生の自己効力感や学習意欲が向上することが示された。RTが大学教養英語における指導法の1つとなり得ることを明らかにした。
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