1、「古典教材・国語教科書・指導書・AV資料などの収集」高等学校教科書が改訂になったので、古典関連の教科書を購入した。小中高の全ての現行教科書が研 究室に整った。 2、「古典力アンケートの実施と分析」平成30年度入学の横浜国立大学教育学部生全員(230名)を対象に、アンケート調査を実施した。研究協力者の研究生を指導し、謝金によって29年度分の集計と分析を行い、傾向を明らかにした。分析結果を研究協力者が『横浜国立大学国語教育研究』に発表した。 3、「古典教育デザイン研究」「はじめての古典文学」という講演会を2019年2月23日に開催し、申請者自身が講演を行うと同時に、シンポジウム「古典教育を考える」を行って、会場との意見交換による様々な角度からのディスカッションを行った。また申請者が主宰する古典教育デザイン研究会夏季・春季大会を開催。学生・卒業生・修了生・同僚が参加し、研究発表を行った。現在会誌『古典教育デザイン』4号を編集中で、講演会・研究会の成果を公開する。大学図書館のリポジトリ登録をする。『横浜国大国語研究』において古典特集を行い、申請者自身の論文の他に、ゼミの卒業生・修了生数人に依頼して、古典文学・古典教育に関する論文を掲載した。 4、「3面マルチ画像で観る能のテキスト作成」横浜能楽堂の協力により、これまで10年に亘り撮影を行ってきた能・狂言について、その都度安田信一氏へ依頼してデータ処理を行い、一画面に合成して詞章を付け、DVD形式のビデオを作成してきたが、本年度は画面構成の問題点を整理して、より見やすい構成に修正、字幕の入れ方にも工夫を施して、新しい画面構成でのDVDを作成した。今後も修正作業を行って、完成させた新しい能・狂言紹介テキストの作成を目指していきたい。
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