研究実績の概要 |
本研究の目的は,タブレット型端末に実装可能な同期型CSCL「edutab」によって,個別に展開する学習の発話データや交流過程に関するをデータ化し,授業者にフィードバックすることで,効果的にアクティブ・ラーニングを実践するための支援ツールを開発することである。 上記の目的を遂行するため、今年度は、小学校国語科のディベート学習において、タブレット型端末を利用した同期型CSCLを用いて、学習者の思考を可視化する研究を行った。その結果、ディベートにおいては、低迷しがちとされる聞き手の学習意欲を高めることが明らかになった。 この研究成果については、以下の論文として採録され、現在印刷中である。 ・榊原範久・松澤健彦・水落芳明・八代一浩・水越一貴:タブレット型端末を利用した同期型CSCLによる思考の可視化がディベートに参加する聞き手の学習意欲に与える効果に関する研究,科学教育研究,41(2),日本科学教育学会,印刷中 また、小学校算数科「小数」単元の学習において、edutab,iPadを用いた同期型CSCLの実践を行い,「数学教育における創造性に関する態度」並びに,「自他認識テスト」に対する効果について検証した。この結果は、以下の国際学会で口頭発表した。 ・Tatsuro Furuya, Yoshiaki Mizuochi, Kazuhiro Yatsushiro and Kazutaka Mizukoshi:A Study Regarding the Effects of Synchronous CSCL Use Involving Tablet-type Terminals in Arithmetic Class and Through Practical Experience with Fractions Using edutab,Proceedings of the 2016 IEEE/SICE International Symposium on System Integration, Sapporo Convention Center, Sapporo, Japan,December 13-15, 2016,pp.658-663.
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