研究課題/領域番号 |
16K04674
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
松友 一雄 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (90324136)
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研究分担者 |
大和 真希子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (60555879)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 見取り / インターベンション / 授業カンファレンス |
研究実績の概要 |
小・中学校の授業の中から効果的な「インターベンション」を抽出し、その起点となっている「見取り」の内実を授業者へのインタビューを通して明らかにするとともに、学習者への効果を分析することを通して「インターベンション」そのものの類型化を行った。 その結果、教師の見取りの観点を「対学習集団」「対学習者個人」の大きく二つに設定し、インターベンションの類型を「整える」「つなげる」「深める」「価値づける」といった目的に応じて明らかにした。 並行して、これまでの研究成果に基づいて作成した教員研修プログラム(①インターベンションの基礎と見取りの質向上を目指した研修プログラム、②インターベンション技術の向上を目指した授業カンファレンス)に新たに得られた知見を追加し、免許更新講習や学校支援、その他各種研修の機会において実際に研修を行いながら、その効果について検証を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた小中学校の授業を対象に分析を進め、教師の見取りとインターベンションの関係性を類型化して整理し、その効果についての考察を進めることができている。 また、教員研修プログラムの作成に向けて、教師の見取りとインターベンションを観点にした授業研究を対象にした実地調査の計画を作成している。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度に進めた教師の見取りとインターベンションの類型を観点とした授業観察を教師集団とともに行い、それに基づいた授業カンファレンスを行い、授業者の意識の変容、実際の授業の変容などを調査することで、授業研修の観点としての有効性を明らかにする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
教員研修プログラムの開発において、開発の前提として教師の見取りとインターベンションを観点とした授業カンファレンスそのものを対象にした調査を行い、その効果を実証的に検証する必要性が生じたため、予定していた研修プログラムの開発を途中で中断しているため。
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次年度使用額の使用計画 |
複数の小中学校における実際の教員研修を対象にして、教師の見取りとインターベンションを観点とした授業カンファレンスの効果を検証する調査を進めるための費用として使用する。
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