研究課題/領域番号 |
16K04684
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
峯 明秀 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10379323)
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研究分担者 |
唐木 清志 筑波大学, 人間系, 教授 (40273156)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 社会参加 / 価値判断 / 実践 / 評価 |
研究実績の概要 |
価値判断・意思決定・社会参加に関する国内外の理論・実践を収集し、それらを育成するための学習材の開発及び学習をデザインした。 とくに、今年度は主権者がどのように育成されるのか、必要十分条件となる知識と技能との関係について、米国研究者及び研究分担者、関連する国内研究者を招いて、国際フォーラム(2017.7.4 場所:大阪教育大学天王寺キャンパス)を開催した。登壇者及びフロアーとの討論を交えて、理論と実践をどのように結びつければよいか、社会参加にかかわる学習環境・条件等について、参加者の知見を広めた。実地調査としては、沖縄県の小学校、中学校教員で組織される研究会を訪問し、聞き取り調査を行った。 研究成果としては、法教育のモデルを用いて実生活と諸科学との関係をカリキュラムにどのように反映させるのかについて論文にまとめ、国外雑誌に発表した。 他方、学校の各々の状況において、児童・生徒の価値判断や意思決定をどのように導くのか実践を行う附属学校及び協力者と授業研究の目的・方法・内容等について意見交換を行い、研究開発校及び協力校の発表に合わせて、実験授業に反映させた。実践の概要は、それぞれの紀要等に発表している。代表者としては、地域社会に還元される小学校第3学年の事例をもとにカリキュラム評価として、学会発表を行った。 評価にかかわる調査項目は次年度に引き続き、IEA市民性教育調査に検討を加え、修正を図った。児童・生徒の社会形成力を育成する学習材の開発・実践・検証による実験実証研究を引き続き行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
エフォートに対し、本務遂行の時間が予想以上に必要であり、海外調査研究が立ち遅れた。そのため、協力者に提供する資源が不足した。他方、評価に関して、児童生徒作品の多様な成果物を得たため、次年度に分析活用する。
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今後の研究の推進方策 |
大きな変更はない。価値判断・意思決定から社会参加に至る情意面の変化をどのように測定するのかについて、国内外の研究者から知見を得て、協力者と引き続き、実践・検証を行う。分担者及び協力者による研究会議、連絡調整を密に行い、学会発表などを積極的に行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度、計画中の国外出張が行えなかったため、次年度に実施する。
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