研究課題/領域番号 |
16K04692
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中村 和世 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20363004)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 国際協働 / 異文化間教育 / 図画工作 / アメリカ |
研究実績の概要 |
米国インディアナ大学東アジア研究所・副ディレクターのT・カング教授、同大学大学院教育学研究科のM・マニフォルド准教授(国際美術教育学会・副会長)、インディアナ州と広島県の小学校教員、耕三寺博物館、広島県立美術館との協働により、国際ウェブカンファレンスを交えて、異文化間教育を目的とする図画工作科の学習開発を試行し、参加協力者へのインタビューを通して、協働の方法や学習開発の方法について2016年8月までに検討を行っている。 検討を踏まえて、2016年8月以降に学習モデルを開発し、インディアナ州と広島県の小学校において学習モデルの有効性を検証するアクション・リサーチを進めている。アクション・リサーチにおいては、①異文化間教育に関する教員の力量形成、②児童の文化的感受性と創造性の向上という点から、インタビュー調査、質問紙調査などを通して、開発された学習モデルの効果を明らかにしている。 国際ウェブカンファレンスは、2016年8月と2017年3月に実施し、参加協力者に対してメールによるインタビュー調査を行い、国際協働のネットワーク構築に向けて、より効果的な国際ウェブカンファレンスの在り方について検討を行っている。 また、米国インディアナ大学東アジア研究所のウェブサイトに、本研究の公式ホームページを開設し、本研究を通して開発された異文化間教育を目的とする図画工作科の題材・教材や研究成果を公開している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国インディアナ州と広島県の小学校教員の協力を得て、2016年8月までに予備研究を行い、国際ウェブカンファレンスを含めた図画工作科の国際交流による学習モデルを開発し、2016年8月以降に、効果の検証を目的としたアクション・リサーチを日米の小学校で進めている。研究の成果を国内外の学会で発表した結果、国内及び海外の教育関係者から、グローバル化が進行するこれからの時代に学校教育で必要とされる意義のある研究として良好な評価を得ており、おおむね順調に進んでいると言える。
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今後の研究の推進方策 |
インディアナ美術教育連盟の2017年度年次大会で、研究協力者と学会発表を計画することで、研究開発ネットワークの強化に努める。 現在進行中のアクション・リサーチの結果を踏まえて、異文化間教育を目的とする図画工作・美術科の学習モデルのさらなる改善を進める。
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