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2020 年度 実績報告書

教員養成課程における音楽的創造力を高める教授法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04719
研究機関京都橘大学

研究代表者

佐野 仁美  京都橘大学, 発達教育学部, 准教授 (10531725)

研究分担者 小畑 郁男  福岡女学院大学, 人文学部, 非常勤講師 (20149834)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード創造性 / 音楽づくり / 表現遊び / 小学校教員養成課程 / 幼稚園教員養成課程 / 教授法 / 即興
研究実績の概要

一般の人々を対象にした研究成果の発表として、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から延期になっていたピアノレクチャーコンサートを2020年9月に実施した。その中で、ドイツを中心とする古典派やロマン派までの語法で作曲した滝廉太郎、ドビュッシーやスクリャービンなどの近代音楽にも興味を示した山田耕筰、近代フランス音楽に用いられる旋法性を応用して日本的な情感を表現しようとした菅原明朗、近代フランス音楽の中でもドビュッシーらの朗唱法を歌曲に取り入れた橋本国彦ら、明治から昭和戦前期の日本人作曲家の作品、そして現代の作曲家として小畑郁男の和歌を題材にした作品を取り上げて、それぞれが影響を受けたと考えられる西洋音楽の作品と並べて演奏した。日本人作曲家が西洋音楽を具体的にどのような観点から取り入れて自らの創作に結実させていったのかを音を介在させて示し、各曲の分析を記した冊子を作成するとともに、わかりやすく解説を加えるようにした。
教員養成課程の学生を対象にした実践では、前年度に引き続き、これまでに作成したリズムの即興練習曲、日本音楽の音階やポピュラー音楽の旋法による即興練習曲を用いて指導を行い、指導方法やその結果を確認した。また、日本音階を用いた即興練習曲の応用として、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から実践が中止になっていた教材をもとに、日本古謡の旋律の一部を変化させたり、替え歌をつくったりするプログラムを実施した。教員養成課程の学生自身が言葉と旋律との関係や、終止音などに見られる日本音階の特徴に気づくことができるものである。学生の作品を分析し、実践の中で明らかになった点を踏まえて、修正を加え、替え歌をもとにした旋律づくりの指導法に発展させた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 「昭和10年代の日本人作曲家における民族性――菅原明朗《明石海峡》をめぐって――」2021

    • 著者名/発表者名
      佐野仁美
    • 雑誌名

      『京都橘大学研究紀要』

      巻: 47 ページ: 63-78

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「幼小をつなぐ音楽教育のプログラム開発――「祇園囃子」を教材として――」2021

    • 著者名/発表者名
      岡林典子・佐野仁美・坂井康子・南夏世・山崎菜央
    • 雑誌名

      『京都女子大学発達教育学部紀要』

      巻: 17 ページ: 143-152

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「小学校低学年における旋律づくりの試み――音楽的イディオムに着目した実践の可能性――」2020

    • 著者名/発表者名
      佐野仁美・岡林典子・小畑郁男・土田圭子
    • 雑誌名

      『関西楽理研究』

      巻: 37 ページ: 1-17

    • 査読あり
  • [学会発表] 「幼小をつなぐ表現教育のプログラム開発――祇園祭を題材として――」2020

    • 著者名/発表者名
      岡林典子・佐野仁美・坂井康子
    • 学会等名
      日本乳幼児教育学会第30回大会
  • [学会発表] 「小学校中学年の旋律づくりの試み――替え歌を用いて――」2020

    • 著者名/発表者名
      佐野仁美・岡林典子
    • 学会等名
      日本音楽表現学会第18回大会
  • [学会発表] 「佐野仁美ピアノレクチャーコンサート――ドイツ、フランス音楽から日本の創作へ――」2020

    • 著者名/発表者名
      佐野仁美・小畑郁男
    • 学会等名
      レクチャーコンサート(於:豊中市立文化芸術センタ―小ホール)

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公開日: 2021-12-27  

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