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2016 年度 実施状況報告書

多文化・格差社会に着目した社会科アクティブ・ラーニング教材開発の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04720
研究機関同志社女子大学

研究代表者

藤原 孝章  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70313583)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード多文化 / 社会的包摂 / 市民性 / クティブラーニング
研究実績の概要

研究課題「多文化・格差社会に着目した社会科アクティブ・ラーニング教材開発の研究」のうち、平成28年度は、多文化・格差社会内容研究とアクティブ・ラーニング教材開発研究を行った。
なかでも「日本における多文化社会の変容に関する内容研究とアクティブ・ラーニング教材の開発」に焦点を絞り、社会科関連学会に参加し、情報収集をするとともに、外国にルーツを持つ子どもたちが学ぶ学校を、大阪市(在日コリアンが多く住む地域の小学校、ニューカマー外国人の子供が多く在籍する小学校)、横浜市(ニューカマー外国人の子供が多く在籍する小学校)、浜松市(日系ブラジル人、ペルー人の子どものための外国人学校)において、訪問、調査し、教材開発研究のベースとした。
それらを踏まえて、いずれも既存の教材にヒントを得てのものではあるが、当初計画にあったように、①「日本に暮らす外国人―<法、言葉、心:3つの壁>」、②「日本代表ってなに?-サッカー、ラグビー、ミスインターナショナル」、③「日本人手って誰?」と名付けた(仮称)ワークショップ教材を開発した。
①は、日本社会への包摂の課題に対する課題を持つけるための具体的な、外国人・日本人の群像をプロファイルしたカード型教材である。②は、スポーツの国家代表に例を撮ったもので日本人性、日本代表のあり方を問うものである。③は、研究代表者のシティズンシップ研究を踏まえたナショナルな市民性の内実を問うものである。
なお、平成29年度は、これらの教材を教員研修などの機会を捉えて試行し、検証していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

以下の理由から、研究は順調に進捗しているものと評価している。
1)研究課題と関連した学会の研究大会参加による情報収集を果たせたこと
2)坂計画していた外国にルーツを持つ子どもたちが学ぶ日本各地の学校及びその地域を訪問調査できたこと
3)既存の教材にヒントを得ながらも、独自の教材開発を行ったこと

今後の研究の推進方策

平成29年度においては、多文化・格差社会内容研究のうち、グローバル社会の多文化における内容研究とアクティブ・ラーニング教材の開発、グローバル社会の格差化における内容研究とアクティブ・ラーニング教材の開発に焦点を当てて、教材開発研究をする予定である。
特に、ヨーロッパにおける難民支援状況、難民問題及び難民理解の教材化に関する調査を行う予定である。これらを踏まえ、難民理解の教材開発、格差社会及びSDGsに関わる教材開発を進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

予定していたPC(ノートPC)の購入の必要がなくなったこと
予定していた出張回数が減ったこと

次年度使用額の使用計画

次年度に繰り越した研究費は、外国調査研究の出張費および謝金に充当する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際理解教育と平和教育2017

    • 著者名/発表者名
      藤原孝章
    • 雑誌名

      平和教育シリーズNo.7 平和教育学事典

      巻: 7 ページ: 39-42

    • DOI

      http://kyoiku.kyokyo-u.ac.jp/gakka/heiwa_jiten/index.html

  • [学会発表] 「高等学校新科目『公共』と『18歳選挙権』-京都市長模擬選挙シミュレーションを通して-2017

    • 著者名/発表者名
      藤原孝章
    • 学会等名
      日本社会科教育学会
    • 発表場所
      同志社女子大学
    • 年月日
      2017-03-12
  • [図書] SDGsと開発教育―持続可能な世界のための教育2016

    • 著者名/発表者名
      田中治彦・三宅隆史・湯本浩之編
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      学文社

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公開日: 2018-01-16  

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