研究課題/領域番号 |
16K04720
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
藤原 孝章 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70313583)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 多文化 / フェアトレード / シミュレーション教材 |
研究実績の概要 |
研究課題「多文化・格差社会に着目した社会科アクティブ・ラーニング教材開発の研究」のうち、平成30年度は、29年度に続いて、多文化・格差社会内容研究 とアクティブ・ラーニング教材開発研究を行った。なかでも、グローバルな格差の構造的要因の1つである不公正な貿易とその改善のために、フェアトレードについて教材化を行った。具体的にはカカを題材とした「フェアトレードすごろく」の製品化を試みた。 また、29年度に続いて、外国人の集住する地域や外国にルーツを持つ子どもたちが学ぶ学校を訪問調査した。1つめは、大阪府八尾市におけるベトナム人集住地区、2つめは、アジア系富裕層が季節的に滞在する北海道ニセコ地区、3つめは、日系ブラジル人が集住する愛知県豊田市保見地区である。いずれの地域においても、多文化共生のまちづくりをすすめる市役所などの行政、地域の外国人を支援するNPO、そして学校を訪問し、地域や学校のおかれている課題を探った。 これらの調査をもとに、29年度に続いて、10年前に開発制作した「シミュレーション教材・ひょうたん島問題」のワークショップを教員研修などで合わせて行い、その改善に取り組んだ。また、社会科アクティヴラーニング研究としても、 シティズンシップ研究を踏まえつつ、研究大会や国際会議などに参加した。 30年度は最終年度であるが、教材開発研究の理論化と実践化に、あと少し時間が必要なため、延長の申請を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終年度にあたり、フェアトレード教材(ゲーム教材)を完成させた。2018年12月の改正入管法の成立により、実質的な移民労働者の増加に対応したシミュレーション教材 (ひょうたん島問題)について改善の余地を残している。
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今後の研究の推進方策 |
延長申請した31年度は、フェアトレード教材の内容的な解説、及び、3年間にわたって訪問調査した多文化集住地域の課題と、改正入管法の施行に伴う社会状況の変化に対応するシミュレーション教材 (ひょうたん島問題)の改善を図るものとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
フェアトレード教材は作成したが、その解説については時間不足でできなかった。さらに、3年間にわたって訪問調査した多文化集住地域の課題と改正入管法の施行に伴う社会状況の変化に対応するシミュレーション教材 (ひょうたん島問題)の改善についても時間不足からできなかった。2019年度は、この両者について成果を見るものとする。
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