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2017 年度 実施状況報告書

看護学生用チェンジエージェント能力を向上させる教育プログラムの開発と有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K04722
研究機関同志社女子大学

研究代表者

光木 幸子  同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (70269778)

研究分担者 葉山 有香  同志社女子大学, 看護学部, 講師 (30438238)
田村 沙織  同志社女子大学, 看護学部, 助手 (50756210)
小笠 美春  同志社女子大学, 看護学部, 講師 (70544550)
当目 雅代  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードチェンジエージエント能力 / 看護師 / 糖尿病患者 / 尺度開発
研究実績の概要

慢性病を持つ人の支援の場は病棟、外来、施設、地域など様々でその人の生活や慢性病の状態に合わせてそれぞれの場で看護師はチェンジエージェント(change agent)として機能している。看護師は、その人が病気とともに暮らせるように今までの生活や行動に変化を加えながら、新しい生活や療養行動を取り入れられるようにチェンジエージェントとして機能する。しかし、看護師がどのようなチェンジエージェントの機能を果たしているのかは、言語化されてこなかった。そこで、看護師のチェンジエージェントとしての能力の要素を明らかにし、その能力を可視化し、測定する尺度を開発することを目ざしている。尺度開発のプロセスは、①看護師の「チェンジエージェント能力」の構成要素を看護師に対する面接調査から抽出する、②「質問項目の選定と質問紙の作成」、「予備調査の質問項目の精選」を行い、糖尿病患者に関わっている看護師に予備調査を実施し、因子分析を行う、③糖尿病患者に関わっている看護師を対象にアンケート調査を行い、尺度の内的妥当性、構成概念妥当性の検討を行う、の3点である。今回はその第1段階として、看護師の考える「チェンジエージェント能力」の構成要素を明らかにするために糖尿病患者に5年以上関わっている看護師に半構成的質問による面接調査を行う。面接の回数は1回で約60分である。データ収集方法は、インタビューの初めに性別、年齢、臨床経験年数、糖尿病患者と関わった年数を口頭で確認し、半構成的質問「糖尿病患者さまに今までの生活習慣や新たな療養行動を自分の生活に組み入れるという変化のプロセスを促進するためにどのような関わりをされていますか」と問いかけ、話された内容を本人の許可を得てICレコーダーに録音する。データ分析は、得られたデータより逐語録を作成し、その内容の類似性により整理し、構成要素を抽出する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2017年度に取り組んだ内容と成果を以下に示す。
1.2017年2月に倫理審査の了承を得た研究計画書をもとに糖尿病看護を専門とする看護師10名に約60分1回のインタビューを実施した。
2.インタビュー内容を逐語録に起こし、インタビューガイドの質問毎(以下の9項目)に尺度開発にむけて小カテゴリー、中カテゴリー、大カテゴリーコードの作成を行い、2項目のカテゴリーを抽出した。
①糖尿病患者様が療養するためにどのような生活や行動の変化が必要だと思いますか。患者様の今の問題を明らかにするためにどのような関わりをされていますか。②糖尿病患者様の長期的目標と短期的目標を患者様から導き出すためにどのような関わりをされていますか③療養に必要な生活や行動を変化させるプロセスにおいて、今の患者様はどの段階かをどのようにとらえ、看護師の関わり方を決めておられますか④糖尿病患者様が療養に必要な生活や行動を自分の生活に組み入れる時に、看護師はその患者様が生活に組み入れやすい環境をどのように整えていますか⑤糖尿病患者様が生活習慣や療養行動を変化させるプロセスを促進するためにどのような関わりをされていますか⑥糖尿病患者様が生活習慣や療養行動を変化させる時に生じる障壁を縮小するあるいは除去するためにどのような関わりをされていますか⑦糖尿病患者様が生活習慣や療養行動を変化させるために、患者家族に対してどのような関わりをされていますか⑧一度変化した生活や療養行動が、再び逆戻りしたとき、どのような関わりをされていますか⑨変化した生活や療養行動を維持するためにどのような関わりをされていますか

今後の研究の推進方策

2018年度の推進方策
1.データの整理を進め9項目の尺度の構成要素を抽出する
2.「質問項目の選定と質問紙の作成」、「予備調査の質問項目の精選」を行い、糖尿病  患者に関わっている看護師に予備調査を実施し、因子分析を行う
3.これらを予定どおり進めるために、研究補助員の人的資源を活用する。また研究時間  の確実な確保が行えるようにタイムマネージメントを行う。

次年度使用額が生じた理由

本研究に関する学会での発表がなかったため、旅費が残ってしまった。
また人件費は今年度で使い切る予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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