研究課題/領域番号 |
16K04722
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
光木 幸子 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (70269778)
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研究分担者 |
葉山 有香 同志社女子大学, 看護学部, 講師 (30438238)
田村 沙織 同志社女子大学, 看護学部, 助手 (50756210)
小笠 美春 同志社女子大学, 看護学部, 講師 (70544550)
當目 雅代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | チェンジエージエント / 糖尿病 / 看護師 / 療養行動 |
研究実績の概要 |
慢性病を持つ人の支援の場は病棟、外来、施設、地域など様々でその人の生活や慢性病の状態に合わせてそれぞれの場で看護師はチェンジエージェント(change agent)として機能している。しかし、看護師がどのようなチェンジエージェントの機能を果たしているのかは、言語化 されてこなかった。そこで本研究は看護師のチェンジエージェントスキル尺度を開発することを目的とした。 2017年5月~12月に臨床経験を有する看護師10名に対して半構造化面接法インタビュまたは自由記述形式で回答を得て質的内容分析をおこない194項目を作成した。看護師6名に予備調査をおこない、心理専門家1名、看護学の教員1名で検討会を実施し、110項目に厳選した1)。作成した看護師チェンジエージェントスキル尺度の尺度項目の信頼性と妥当性を検証するため、Web調査会社に依頼し、2019年3月20~22日に看護師320名(男性48名、女性272名、39.84±9.62歳)に調査をおこなった。属性項目、NDESS(溝上・當目、2018)2)と作成した看護師チェンジエージェントスキル尺度であった。これらの調査は研究者の所属の倫理審査委員会の承認を得て調査を実施した。 項目分析の結果、片側分布、二項分布、天井・床効果は認められなかった。I-T相関分析では相関係数が0.76~0.90と有意な強い正の相関関係が認められた(いずれもp<.01)3)。NDESSの合計点との各項目の相関係数は.595~.706といずれも有意な中等度以上もしくは強い正の相関関係が認められた(いずれもp<.01)。 質的内容分析の結果、構成内容が224個であることから、チェンジエージェントスキルは多岐にわたることが明らかとなった4)。また、今回作成した看護師チェンジエージェントスキル尺度は高い信頼性と妥当性を有していることが明らかとなった。
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