中学校1年生の理科の授業ではレンズの性質について学習する。小学生から大人までの凸レンズを通る光路について調査をすると、凸レンズの中心線で光が屈折するというミスコンセプションを保持していた。また、このミスコンセプションの年代別変化を検証した結果、学習後に大学生、大人へと時間がたつと減少する。一方,「入射時と出射時の2回屈折する」という正しい科学的概念を持つ割合は,時間の経過と共に正しい科学的概念が増加していたことを示唆していた。また、このミスコンセプションは中学校1年生での凸レンズの作図法によるものと考えられ、教科書の記述や凸レンズの教授法により防ぐことができる。
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