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2018 年度 実施状況報告書

スキットを活用したタスクに基づく授業の効果と検証

研究課題

研究課題/領域番号 16K04731
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

臼田 悦之  函館工業高等専門学校, 一般人文系, 教授 (00413708)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードタスク / タスク開発 / データベース / LMS / アプリケーション開発
研究実績の概要

本研究の目的は、スキットを用いてタスクを作成し、言語形式への焦点化を考慮したタスクの開発を試みることである。ICTを利用してブラウザ上やモバイル端末で取り組めるタスクの開発につなげ、次世代型のタスクの作成を視野に入れる。
平成30年度はあらためて文献調査をし直し、スキットの特徴やレベルを考慮しながらどのような理解型タスク(Ellis, 2003)を開発できるかを精査した。そして、Willis(1998)に基づいた自然な認知プロセスをベースとしたPrediction tasksやJumblesなどがスキット教材と親和性が高いと判断した。会話が行われている場面や状況を予測することや、どんな順序で対話が行われるかを考えることは、必然的に意味の理解が伴うことになる。これをMain-taskとし、Post-taskでは言語形式にも焦点を当て、さらに同様のタスクを繰り返すことでL2能力の発達につなげる。また、Post-taskにおいて理解型から発信型のタスクへの移行も行うことが可能である。スキット教材は豊富にあるので、学習者のレベルを考慮しながら徐々にタスクの難易度を上げることも十分可能である。
LMSの開発は年度末にほぼ終了し、リスニングをベースとした理解型タスクを順次アップする準備が整った。開発したLMSの特徴は、ICT上でしかできないタスクを可能にしたことと、Post-taskでの自立型学習機能を搭載したことで、汎用性の高いLMSとなり今後のタスク開発に更なる可能性を見いだすことができた。
学会や研究会などでタスク開発の考え方や方法を示したところ、今まではっきりわからなかった部分がわかったという反応が多かったことは収穫であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

理解型タスクの開発の遅れと、タスクをLMS上にどのようにデザインするかを考えるのに時間がかかり、LMSの開発が遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

LMSの初期段階の開発が終了したので、タスクをアップしながら学習者に取り組ませ、フィードバックを基に調整して行く。学習者のログを取りながら、LMSを使った自立学習がどのような効果をもたらすかの検証を行う。

次年度使用額が生じた理由

タスク開発の計画段階で予想以上に時間を要し、ICTを利用したブラウザ上やタブレット端末上で取り組めるLMS・アプリケーションの構想とデザインが遅れたのと、開発したタスクの効果の検証と改善をする期間が必要なため。
残りの助成金はLMS・アプリケーションの改良や、学会発表の旅費などに充てる計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Task Design and its Implementation in the Japanese Classroom Setting2019

    • 著者名/発表者名
      臼田悦之
    • 学会等名
      第7回 北の英語大学
  • [学会発表] Task designにおけるoutcomeとcontextへの焦点化2019

    • 著者名/発表者名
      臼田悦之
    • 学会等名
      言語教育エキスポ 2019

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公開日: 2019-12-27  

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