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2018 年度 実施状況報告書

デジタル教科書用デバイスを活用した野外観察教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04735
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

斎木 健一  千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (40250055)

研究分担者 中西 史  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (30293004)
林 延哉  茨城大学, 教育学部, 准教授 (60282274)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード野外観察 / デジタルデバイス / 野草
研究実績の概要

だれでも校庭野草の名前がわかるサイトの開発をめざし、ウェブサイト上に検索サイトhttp://chiba-muse.jp/wf2018-h/を開設し公開すると共に、これを用いた授業を行い、データの収集と分析を行ってきた。
野草の同定において、ほとんどの中学生が正解にたどり着くには、さらなる検索精度の向上が必要であることが明らかになったので、使用すべき形質の数を検討した。野草検索の場合、一般に使用する形質の数をふやすと、形質判定の精度に自信のもてない形質が増え、結果として形質判定の誤りが増えて同定精度が落ちることが知られている。このことを確認するために、我々の作成した野草検索サイトを用いて、中学生に数を絞らずに検索を行わせた。この調査の結果,7つ以上の形質を検索に使った場合,使う形質の数が増えるほど正答が候補からはずれてしまう傾向が見られた。
上述の結果をもとに、6つの形質のみを使って校庭の野草調べの授業実践を行った。
実践は、4月26日に浦安市立入船中学校一年生3クラス約100名、5月18日と21日、千葉県君津市立君津中学校一年生6クラス約200名を対象に野草雑草検索サイトを用いた授業を行った。授業は2人一組で、ipadとワークシートをそれぞれ持たせ、ワークシートに観察結果を記録した後ipadを用いて野草の検索を行った。検索形質や操作性について、多くのデータを取得することができたが、高温が続いたため教科書で扱われている野草の花期が終わっており、別な種類でのデータしか得ることができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究においては、4-5月に行われる野草観察授業での実践が極めて重要である。しかし、昨年度千葉県では4月に異常な高温がつづき、通常観察できる野草の花期がすべて終わっていた。このため十分なデータを取得することができず、延長申請を行う主な原因となった。

今後の研究の推進方策

昨年度、通常観察できる野草の花期がすべて終わっていた原因のひとつに、授業日程が5月下旬にずれ込んでしまったことがある。そこで2019年度は、学校との調整でこの点に留意し、5月上旬までの授業実施を企画した。

次年度使用額が生じた理由

本研究においては、4-5月に行われる野草観察授業での実践が極めて重要である。しかし、昨年度千葉県では4月に異常な高温がつづき、通常観察できる野草の花期がすべて終わっていた。このため十分なデータを取得することができず、延長申請を行う主な原因となった。
そこで2019年度は、学校との調整でこの点に留意し、5月上旬までの授業実施を企画した。残額は、このための旅費、授業終了後のサイト改善、発表および論文投稿に用いる計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 検索サイト「家・学校のまわりの野草雑草検索図鑑」で検索に使う形質の数について2019

    • 著者名/発表者名
      斎木健一・林 延哉・中西 史
    • 学会等名
      日本生物教育学会

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公開日: 2019-12-27  

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