木製積木の現況調査として,国内とイタリアを実地視察。おもちゃ作家の意匠による多彩な形態をもつものがみられ,固有の遊び方が前面に出る傾向が認められた。イタリアの幼稚園視察では,言語教育や生活習慣を身につけるための指導に使われるものが目立ち,造形用素材としての積木の使用は少ない傾向だった。 造形教育用素材は,自身の研究(基盤研究(C)課題番号24531183)で得た知見を生かして試作。スギ材を主材料としサイズを様々に設定。群馬大学教育学部附属幼稚園にて幼児に提供し,遊びの様子を観察。年齢に応じた操作・造形活動の違いが滑らかに現れ,異年齢交流も自然に生まれるなど,造形用素材としての実効性が伺えた。
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