最終年度の研究実績を基盤としつつ3か年の研究実績も含めて、以下の2点の成果報告と課題を報告したい。 (1)教師教育者の養成と成長に資する教師教育カリキュラムにおける成果報告 第1に、ATEE(ヨーロッパ教師教育協会)の国際学会2018(スウェーデン)において、研究協力者であるDr.Anja Swennen(アムステルダム自由大学)と共同研究発表を行った。第2に、日本(東京と広島)において、Dr. Swennenを招聘し、国際シンポジウム(武蔵大学)と教育教育者の育成を意図したワークショップ(広島大学)を開催した。両企画ともに30名以上の参加者となり、成功裏に終えることができた。なお、ワークショップの成果による日本の教師教育者のアイデンティティ形成については、広島大学の共同研究報告書(2019)に掲載され、さらに次年度の国際学会においてもその成果の一部を継続して発表する予定となっている。 (2)教師教育者の養成と成長に資する教師教育カリキュラムの開発と今後の課題 暫定的に開発した教師教育者の養成・育成カリキュラムを検証するために、現在、博士課程後期に在籍する大学院生を対象としてパイロットスタディを実施している最中である。したがって、3年間で蓄積した研究の成果を踏まえて、現在も継続的に研究を進めている。
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