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2019 年度 実績報告書

インターネット上における仮名や匿名の自己呈示とネットでの問題行動との関連

研究課題

研究課題/領域番号 16K04788
研究機関香川大学

研究代表者

金綱 知征  香川大学, 教育学部, 准教授 (50524518)

研究分担者 家島 明彦  大阪大学, キャリアセンター, 准教授 (00548357)
戸田 有一  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード中学生・高校生 / ネット使用実態 / ネットいじめ被害実態 / ネット被害経験 / 匿名性への認識 / 道徳不活性化
研究実績の概要

本研究は当初平成28年~30年の3年計画だったが、令和1年開催の国際会議にて成果発表の機会を得たことから、補助事業期間の1年延長を申請し承認された。
本研究により、中学生の約60%、高校生の約90%が専用のスマートフォンを所持し、その多くは1日に約0.5~2時間の利用であった。一方で、約2割は2時間以上、さらに残りの2割は3時間以上利用しており、依存への高リスク群の存在が明らかとなった。長時間利用群は、睡眠不足、起床困難、集中力低下など基本的生活習慣の乱れを経験していた。
ネット上での活動については、1日3回以上の高頻度活動は、中学生では動画視聴(55%)、ゲーム(47%)、LINE(44%)、音楽視聴(42%)であった。高校生では、音楽視聴(45%)、LINE(45%)、動画視聴(43%)であった。SNSの利用については、中学・高校生ともにTwitterの利用頻度が最も高く、中学生の約20%、高校生の約40%が日に3~4回以上閲覧・投稿するとしていた。
LINE上での悪口や仲間外れ等のネットいじめ被害経験は、1年以内に1回以上経験がある者が中学・高校生ともに2~3%程認められた。ネット上の掲示板等での誹謗中傷や、嫌がらせメールの受信等は5~10%が経験しており、早急な対策の必要性が示唆された。
匿名性に対する認識では、ネット掲示板への書き込みとTwitterへの投稿が匿名性が最も高く、LINE上での投稿が最も低いと認識されていた。またTwitterによる投稿は道徳不活性化が最も起こりやすいことも示された。ただし、本研究では道徳不活性化を第三者視点からの行為の許容度の判断として測定したため、ツイッターによる不適切投稿が、たとえ不特定多数を不快にするものであったとしても、掲示板での特定の個人に対する誹謗中傷等に比べると、相対的に許容しやすいと判断された結果と推測された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Cyberbullying and other related online problems - Current situation in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Kanetsuna, Yasuyo Nishino, Yuichi Toda
    • 学会等名
      World Anti-Bullying Fourm 2019
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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