研究課題/領域番号 |
16K04830
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岩坂 英巳 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70244712)
|
研究分担者 |
車谷 典男 奈良県立医科大学, 医学部, 副学長 (10124877) [辞退]
田中 宏季 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (10757834)
井上 雅彦 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252819)
中田 洋二郎 立正大学, 心理学部, 教授 (20106214)
飯田 順三 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50159555)
加藤 寿宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80214386)
式部 陽子 奈良教育大学, 特別支援教育研究センター, 特任講師 (20737431)
久保 信代 関西福祉科学大学, 心理科学部, 准教授 (40449848)
佐伯 圭吾 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60364056)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | ペアレントトレーニング / SST / 感覚統合 / 就労支援 / 心理社会的治療 |
研究実績の概要 |
幼児期から青年期まで、そのライフステージに合わせて精度の高いアセスメントに基づく専門プログラムの開発と実践、さらにそのプログラムを実施できる支援者養成のネットワーク構築を行っていく。 (1)ペアレントトレーニング(PT)については、平成29年9月に大正大学にて全国PT研究大会を開催するとともに、全国から16名の理事にも参加してもらって、ネットワーク構築を前進させた。科研による心理社会的治療のWEB(バージョンアップ中)に加えて、PT研究会WEBの運営を開始して、PT基本プラとホームを中心にしてPT情報の啓発に力を入れることができた。 (2)青年期発達障害の診断治療システムをモデル的に行うとともに、SSTを中心とした就労準備プログラムを開発、実践した。その中でPC上のアバターを利用した基本コミュニケーションプログラム(分担研究者田中開発)の臨床適用と効果判定を行った。 (3)診断確定後の幼児、児童に対する詳細なアセスメントに基づく感覚統合療法(SI)を実施するとともに、地域(学校、保育園、保健センターなど)とも積極的に連携できるネットワークを構築中である。 (4)心理社会的治療の効果判定ツールとして奈良医大と共同開発した子どものQOL尺度をPTやSSTの効果判定に適用するとともに、不登校児童生徒(発達障害児も多い)への多面的アセスメントとして評価して、QOL視点からの治療のあり方を検討している。 以上のように、研究計画は順調に遂行中であり、特にPTについては研究会と連動させて、支援者養成のための全国ネットワークを構築中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分担研究者と密に連絡をとりあうとともに、研究協力者も複数得て、全体研究を進めることができている。
|
今後の研究の推進方策 |
全体研究計画に沿って、PT、SST(青年期含む)、感覚統合の専門プログラムを全国に普及できるバージョンの開発と実践、さらに人的ネットワークとWEBを活用した普及を進めていく。研究の主目的である支援者養成については、予算内での効率のよい運営を行っていくために、日本PT研究会の活動と連動させながら、全国展開を行っていく。 また、臨床研究であることから、常に協力者(発達障害児・者、その家族)の個人情報と尊厳を守つ倫理的配慮を徹底していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由)複数の分担研究者(学外、学内)の研究計画が複数年にわたってなされているため。 (使用計画)研究者間で連絡をとりあって、まとめ、報告を進めながら、予算執行を行う。
|