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2018 年度 研究成果報告書

東日本大震災後に誕生した子どもとその家庭への縦断的支援研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04840
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 特別支援教育
研究機関岩手医科大学

研究代表者

八木 淳子  岩手医科大学, 医学部, 講師 (80636035)

研究分担者 桝屋 二郎  東京医科大学, 医学部, 准教授 (70349504)
松浦 直己  三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
研究協力者 福地 成  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード東日本大震災 / 発達障害 / 早期発見・早期支援 / 母子メンタルヘルス / 行動障害
研究成果の概要

東日本大震災発災後1年間に誕生し、岩手・宮城・福島の甚大被害地域で育つ子どもと保護者223組の協力を得て子どもの認知発達・行動上の問題、母親のメンタルヘルスの実態とそれらの関連について3年間にわたりコホート調査を行った。初年度、子どもの認知発達や語彙発達に遅れを認め、母親の精神医学的評価では約35%が何らかの精神疾患に該当し、子どもの語彙発達と母親の精神疾患には有意な関連があった。母親の抑うつ傾向と子どもの行動上の問題も明らかな関連を認めた。ハイリスク児・家庭には保育所や相談機関と連携して支援を行いその後の追跡調査では子どもの認知・語彙発達、行動上の問題ともに明らかに改善する傾向が見られる。

自由記述の分野

児童精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで調査されたことのなかった「大災害を直接経験していない子ども」の発達やメンタルヘルスの問題において、被災の影響によると考えられる認知や語彙の発達の遅れ、行動上の問題の遷延などが見られ、それらは母親のメンタルヘルスの問題と密接に関連することが明らかとなった。
大災害後には、直接被災した子どもはもちろんだが、震災後に生まれた子どもにも長期的な発達支援と見守りが必要であり、母親や家庭への手厚い養育支援を継続することが肝要かつ不可欠であることが示された。

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公開日: 2020-03-30  

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