研究実績の概要 |
研究代表者は、一人ひとりの児童生徒の困り感に寄り添いながら、最新の情報処理技術を用いて手作りの教材を制作し、困り感の軽減を目指して活動している。2016 年度も、日本特殊教育学会の第 54 回大会で自主シンポジウムを企画し、制作した教材と教育実践の事例を紹介し、共有した。年度末に開催された、都立府中けやきの森学園と筑波大学附属大塚特別支援学校の公開研究会では、制作した教材などを展示し、デモを行い、新たに 50 名近くの先生から研究協力の申し出を受けた。 2016 年度は、これまでの発語のない児童生徒の「朝の会」や「帰りの会」などの自立活動の取り組みの他に、体育や音楽などの教科での活用が生まれ、活動が大きく広がった。この取り組みは、中国や韓国でも知られるところとなり、中国の華東師範大学、韓国の大邱大学校や釜山女子大学校との協働の取り組みが開始された。 2016 年度も、次の2つの論文が、アメリカの IGI-Global から出版される本の1章として採択された。(1) S. Ikuta, et al.: Handmade Content and School Activities for Autistic Children with Expressive Language Disabilities, in Y. Katz (Ed.) Supporting the Education of Children with Autism Spectrum Disorders, IGI Global, pp. 85-115, 2016. (2) S. Ikuta:Multimedia-Enabled Dot Codes as Communication Technologies, In Mehdi Khosrow-Pour (Ed.) Encyclopedia of Information Science and Technology, Fourth Edition, IGI Global, 2017, in press.
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