研究課題/領域番号 |
16K04849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
別府 悦子 中部学院大学, 教育学部, 教授 (60285195)
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研究分担者 |
宮本 正一 中部学院大学, 教育学部, 教授 (40105060)
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連携研究者 |
神尾 陽子 国立精神神経医療研究センター精神保健研究所, 児童思春期精神研究部, 部長 (00252445)
別府 哲 岐阜大学, 教育学部, 教授 (20209208)
ダーリンプル 規子 中部学院大学, 短期大学部, 准教授 (20469480)
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研究協力者 |
佐々木 千恵美 本巣市役所, 健康増進課, 課長・保健師
堀島 由香 本巣市役所, 健康増進課, 保健師
北川 小有里 本巣市役所, 健康増進課, 臨床心理士
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 社会性の発達 / 乳幼児健康診査 / 自閉スペクトラム症 / M-CHAT / コホート研究 / 療育・保育 / 特別支援教育 / 子育て支援 |
研究成果の概要 |
本研究では、社会性の発達に困難を抱える乳幼児のコホート研究を行ってきた。岐阜県本巣市は、自閉スペクトラム症の早期発見の方法として用いられているM-CHATを、乳幼児健診時にままごとあそび観察によって実施している。本研究では、乳幼児健診を受診した子どもの発達状況をもとにコホート研究による分析を行った。その結果、1歳6か月児健診にASDなど社会性の発達に困難が疑われる群とそうでない群が、就学時(6歳)に社会的応答スケールで、社会性の発達状況に違いのあることが示された。ここから、これらの所見を早期発見や保育・教育・子育て支援等のサポートシステムへの進展につなげていくことが求められる。
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自由記述の分野 |
特別支援教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2度の科学研究費助成を受け、自治体との協力関係のもと乳幼児のコホート研究を行ってきた。その中でM‐CHAT(乳幼児期自閉症チェックリスト修正版)を活用したままごと遊び観察が支援の必要な子どもの早期発見に有用であるとともに、乳児期の運動発達の遅れの兆候など、社会性の発達に焦点があたっていた自閉スペクトラム症(ASD)の発達研究にとって有用な所見が示された。また、就学の時点での社会性発達の質問紙調査から、支援の必要な場合のあることが明らかになり、乳幼児期の課題を学齢期につなげていくことの必要性が認められた。ASDなどの早期徴候やアセスメント,支援やシステムの進展を考える上で社会的意義がある。
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