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2021 年度 実施状況報告書

エビデンスに基づく行動支援を促進するアプリケーションとSV研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04855
研究機関畿央大学

研究代表者

大久保 賢一  畿央大学, 教育学部, 教授 (40510269)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワード自閉症 / 発達障害 / 知的障害 / 行動障害 / 職員研修 / アプリケーション / スーパーバイザー
研究実績の概要

本研究は3部構成である(4年計画)。第1部(平成28年度~29年度)においては、行動支援に携わる支援者が持つ問題に対する帰属スタイルと行動支援に関する基礎知識を評価するツールを開発した。第2部(平成28年度~30年度)においては、支援者が行う行動支援計画の立案をサポートする介入手続きのデータベースとそのデータベースを関連づけたアプリケーションの開発を試みた。第3部(平成29年度~31年度)においては、教育現場において、行動支援計画の立案や実行を主導し、他の支援者に対してサポートとフィードバックを提供するスーパーバイザー(SV)を養成するための研修プログラムを開発し、効果検証を行う予定であった。
平成29年度から令和元年度は、第2部におけるデータベース作成に着手した。データベースの作成については、発達障害児者、知的障害児者の行動支援に関わる行動支援をテーマとした論文が掲載されているジャーナルをピックアップし、系統的レビューの準備を始めた。また、データベースと関連付けられたアプリケーションの開発に向けて、予備的なシステムの構築とテスト試行に着手し始めた。令和元年度においてはピックアップしたジャーナルから関連論文のリストを作成するところまで作業を進めることができ、内容を分析し具体的なデータベースを作成する段階にまで至った。
令和2年度と令和3年度は、データベースの完成とアプリケーションへの紐付けを目指し、予備的実践を実施する計画であったが、コロナ禍の影響で予備的実践をほぼ進めることができなかった。令和4年度はオンライン研修の実施も視野に入れて実践的検討を行う計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

第2部において行う予定であった介入手続きのデータベース化とそのデータベースに関連づけたアプリケーション開発に予定していたよりも時間がかかっており、さらにコロナ禍の影響もあり第3部において取り組む予定であった研究にまだ着手できていない。

今後の研究の推進方策

国内外の主要ジャーナルをレビューし、客観的な効果指標が示されている研究論文をピックアップし、データベースを作成することを急ぐ。問題行動の型と機能ごとに各研究において実施された具体的な支援手続きを整理する予定である。連携研究者である大対香奈子氏、田中善大氏、野田航氏の他、研究協力者を募り作業のペースを上げる。
研究期間内にアプリケーションの開発までを行うことが困難である見通しであるため、その手前のデータベースを完成させるところまでを目標にする。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の遂行が予定より遅れたため、予算の執行もそれに伴い遅れた。
次年度は研究協力者に対する謝金などに使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 発達障害児者の行動問題から教育・福祉の充実を目指すPBS(15)2021

    • 著者名/発表者名
      平澤紀子・庭山和貴・田熊立・大久保賢一
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第59回大会

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公開日: 2022-12-28  

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